「グループ経営」の義務と責任

実務経験を有する気鋭の研究者が、親会社株主保護の視点で、グループ経営の法理論的基礎を分析

連結重視の時代状況において、親会社の取締役の義務と責任論をコーポレート・ガバナンスの観点から研究した画期的な成果。

序章
　第１節　問題の所在
　第２節　本書の研究と企業結合に関する従来の議論との関係
　第３節　検討の進め方
第１章　前提の議論
　第１節　現行会社法の基本的指導原理と企業結合状況
　第２節　わが国における下位会社少数株主保護法理の解釈論
　第３節　本章のまとめと次章以降での展開
第２章　業務執行者の下位会社経営管理義務
　第１節　外国法の状況
　第２節　わが国における解釈論
第３章　取締役・執行役の下位会社監視・監督義務
　第１節　単体会社における取締役・執行役の監視・監督義務の内容
　第２節　上級業務執行者としての監督義務
　第３節　取締役会の監督義務、取締役の監視義務
第４章　法定監査機関の下位会社に係る監査義務
　第１節　法定監査機関の下位会社の事項に係る業務監査
　第２節　取締役・執行役の法定監査機関への協力義務
第５章　上位会社株主保護のための方策
　第１節　上位会社株主の情報収集手段
　第２節　差止請求権の行使
　第３節　上位会社機関構成員に対する損害賠償責任の追及
結章
　第１節　本書の検討の要約
　第２節　残された課題
おわりに
事項索引