優越的地位濫用規制と下請法の解説と分析

独禁法による優越的地位濫用規制と下請法規制の両方について、公正取引委員会等の示す解釈を集約し、体系的に基本的考え方を再構築。独禁法改正により巨額となった課徴金の支払いリスクをいかにして回避するか。

第１章　優越的地位の濫用規制の基本的考え方
　１　規制の趣旨・公正競争阻害性
　２　法定優越的地位濫用と６号指定・下請法の関係
　３　違反要件の全体構造
第２章　適用対象取引
　１　独禁法規制
　２　下請法
第３章　適用対象当事者
　１　独禁法規制 
　２　下請法規制
第４章　契約を反故にする行為の禁止
　１　受領拒否 　
　２　返品 　
　３　やり直しの要請 　
　４　対価の減額 　
　５　対価の支払遅延 　
　６　その他取引条件の変更
第５章　著しく不利益な取引の禁止
　１　経済上の利益の提供（経済上の不利益の負担） 
　２　購入・利用強制 
　３　取引の対価の一方的設定 
　４　その他取引条件の一方的設定・実施
第６章　下請法に基づく書面交付・保存義務
　１　３条書面の交付義務 
　２　５条書類の作成・保存義務
第７章　エンフォースメント
　１　優越的地位の濫用
　２　下請法 　
第８章 資料
　資料１　優越的地位の濫用に関する独占禁止法上の考え方（平成22 年11 月30 日・公正取引委員会）
　資料２　下請代金支払遅延等防止法に関する運用基準（平成15 年12 月11 日・事務総長通達第18 号）
事項索引
判例・審決索引