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- 日本改造計画
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「企業法務」や「組織統治」を専門とする弁護士である著者が、企業・国家組織・大学・マスコミにおける多くの「組織の失敗」に直面し、彼らにさまざまなアドバイスを行うと同時に、ともに戦ってきた経験を踏まえ、事実の解明と原因の検証を行ったうえで再発防止のための処方箋を提供する。 日本が「劣化と喪失を続けた20年」に決別するための一冊。
主要目次
第1編 ガバナンスの歴史と効用
第1章 ガバナンスとコンプライアンスとは何か
1 組織にはミッションがあり、その持続のためにはガバナンスが必須である
2 リスクマネジメントとコンプライアンスとは何か
第2章 かつて日本はガバナンス、コンプライアンス先進国だった
1 国家統治システムとしての徳川幕藩体制
2 江戸時代の商人道と世界最先端の先物市場の創設
3 明治維新後の国家形成と国民の意識改革
4 戦時における国家総動員体制による変質
第3章 敗戦後の成功とパラダイム変化
1 戦後復興期
2 もはや戦後ではない、高度経済成長期へ
3 安定成長期からバブル期まで
4 バブル崩壊からの失われた20年間
5 パラダイムの変化と国家総動員体制の消尽
第2編 日本のガバナンス不全症
第1章 日本企業のガバナンス不全
1 東京電力福島原発事件に見るガバナンス及びリスク管理の失敗
2 オリンパス事件に学ぶ企業のガバナンスと内部統制
3 大王製紙事件に学ぶガバナンスと内部統制
4 AIJ事件
5 大手証券会社による増資インサイダー事件
第2章 国家組織のガバナンス不全
1 立法機関
2 行政機関
3 司法機関
第3章 マスコミのガバナンス不全
1 はじめに
2 記者クラブと東電事件
3 iPS心筋移植虚偽報道
4 命がけの調査報道はフリージャーナリスト任せ
第4章 大学のガバナンス不全
1 日本の大学の現状
2 大学のガバナンスが確立されない原因
第3編 日本のガバナンス不全症の治療法と処方箋
序章 日本のガバナンス不全への処方箋・総論
1 はじめに
2 ベンチマークとしての韓国の状況
第1章 企業のガバナンス不全を是正するために何をなすべきか
1 リスク分析とリスク評価の徹底
2 リスク情報取得のための組織・体制づくり
第2章 国家・地方公共団体組織のガバナンス不全を是正するために何をなすべきか
1 立法府
2 行政府
3 司法府
第3章 メディアのガバナンス不全を是正するために何をなすべきか
1 メディアのプリンシパルは誰なのか
2 言論の自由とメディアのミッション
3 メディア自身に可能なガバナンス
第4章 大学のガバナンス不全を是正するために何をなすべきか
1 誰が大学のプリンシパルなのか
2 補助金無しで財政の確立は可能か
3 A大学第三者調査委員会の報告書に現れた問題点
4 まとめ
第5章 本書に積み残された大きな課題
参考文献リスト