適合性原則と私法理論の交錯


適合性原則と私法理論の交錯

角田 美穂子 著


A5判上製/401頁
ISBN:978-4-7857-2155-8

定価:9,020円 (本体8,200円+税)

発売日:2014年02月

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詳細

アメリカの証券取引の領域における自主規制や行政監督ルールに起源を有する「適合性原則」について、ドイツ法の比較法的検討に軸足を置きつつ、わが国における解釈論の展開を論究した画期的成果。

主要目次

第1部 ドイツ固有の投機取引論と「取引能力」制度の確立――ドイツ先物取引法制の検討
 第1章 問題の所在――取引所先物取引能力制度と差金の抗弁
 第2章 投機と賭博――差金取引の訴求可能性をめぐって
 第3章 取引所先物取引能力制度の創設――1896年取引所法の制定
 第4章 1908年取引所法の改正――取引所登記制度の失敗とその代替案
 第5章 投機取引論と「取引能力」制度
第2部 「情報提供モデル」への転換
 第1章 ドイツ法の固有性と経済のグローバル化
 第2章 『情報提供モデル』としての取引所先物取引能力
 第3章 ドイツにおける「情報提供モデル」の生成と展開
 第4章 監督ルールと民事ルールの協働による「情報提供モデル」
 第3部 ドイツ・ヨーロッパ法の現在――模索されるセーフティネットのあり方
 第1章 金融危機が露呈させた「情報提供モデル」の限界
 第2章 投機取引論の現在
 第3章 ドイツにおける不動産バブルがもたらした新たな課題――消費者保護法適用の模索とその混乱
第4部 日本法への示唆
 第1章 わが国における適合性原則の現在
 第2章 金融商品取引における適合性原則
 第3章 消費者取引における適合性原則

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