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野村豊弘先生古稀記念論文集
知的財産・コンピュータと法
中山 信弘 編集代表
A5判上製/1088頁
ISBN:978-4-7857-2403-0
定価:17,600円 (本体16,000円+税)
発売日:2016年03月
在庫:品切・重版未定
詳細
野村豊弘先生の古稀を祝いつつ、知的財産法やコンピュータ法をめぐる実務の現状を踏まえ、体系的に現時点で到達している研究成果をまとめる
多くの気鋭の研究者・実務家が集って編まれた実務にも役立つ記念論文集。
主要目次
第1章 知的財産
第1節 著作権法
表現の自由と著作権――欧米の動向と日本の状況(大林啓吾)
著作権法の柔軟性と明確性(上野達弘)
著作権侵害の判断再考(髙部眞規子)
著作権侵害における「依拠」論と著作権侵害による差止請求の帰責原理(龍村 全)
翻案の概念(前田哲男)
「カラオケ法理」の終焉――規範的侵害主体論について(小川憲久)
侵害行為と主体――ロクラクⅡ事件最高裁判決の再考(奥邨弘司)
インターネットサービスに対するDMCAのセーフハーバーの適用(村尾治亮)
「自炊」代行事件を契機にみる著作権法における消尽法理の不完全性について(平嶋竜太)
フェアーユース論の歴史(三木 茂)
個別的制限規定の根拠をめぐって(小泉直樹)
権利制限と著作者人格権の関係(松田政行)
応用美術についての一考察――知財高裁ファッションショー事件を契機として(設樂隆一)
建築物及び庭園を巡る著作権法上の問題に関する実務的考察(東海林 保)
ポピュラー音楽の制作における関係者の関与と創作性(小倉秀夫)
プログラム登録の現在と問題点(光主清範)
日本版「次世代の著作権法」(石新智規)
18世紀末カント、フィヒテの「著作権」思想(椙山敬士)
第2節 特許法
発明概念の変遷(牛久健司)
非専用品型間接侵害について(大須賀 滋)
複数の主体が関与する特許権侵害について(八木貴美子)
特許権侵害と損害額の算定――木を見ず森を見よう(三村量一)
特許権侵害と損害額の算定――特許法102条2項の推定規定の立法経緯とその活用を中心として(飯村敏明)
職務発明に関する基礎的考え方(横山久芳)
ソフトウエア関連発明の現在(谷口信行)
ソフトウェア関連発明が特許法29条1項柱書所定の発明として認められるための要件、
およびこれが認められた場合の当該特許発明の技術的範囲(水谷直樹)
ビジネス特許に関わる侵害事件の問題点(相田義明)
オープンソースソフトウェアに対する特許の権利行使の可否についての一考察
――特許権者がオープンソースソフトウェアを配布した場合の特許の権利行使の可否を中心として(岩原将文)
第3節 全般
知財権の近未来(末吉 亙)
著作権・特許権の共有と損害額の算定(金子敏哉)
知的財産破産――著作権の利用関係処理を中心に(金子宏直)
著名な歌手名の商標について――「LADY GAGA」判決を題材にして(清水 節)
第2章 コンピュータ・ネットワーク
第1節 独占禁止法、契約
独禁法とサムスン対アップル知財高裁判決(白石忠志)
知的財産権の行使と米反トラスト法(泉 克幸)
電子書籍と独占禁止法(石田英遠・田中勇気)
国際ライセンスビジネスの法律問題(宮下佳之)
ソフトウェアビジネスと権利帰属条項の変遷(吉田正夫)
第2節 ネットワーク
ソーシャルメディアの法律問題(森 亮二)
プライバシーの権利の変遷(新保史生)
インターネット上における青少年の保護(上沼紫野)
プロバイダの侵害防止技術導入義務――英国=ECJ法理の検討(丸橋 透)
ソフトウェアの瑕疵をめぐる紛争とADR――訴訟・交渉の課題を踏まえ(大澤恒夫)
第3節 全般
ソフトウェア開発関連訴訟における専門性の問題(大谷和子)
M&Aと知的財産(Intellectual Property Issues in Mergers and Acquisitions)(梅谷眞人)
デジタル化、ネットワーク化の進展と著作権法制度の変容――何のための法改正か(亀井正博)
スノーデン事件と情報法の課題(大野幸夫)
ヒュブリスと名誉毀損――古代ギリシア・ローマにおける情報の一側面(葛西康徳)