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- コンプライアンス・内部統制ハンドブックⅡ
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心理学、AI・IoTを活用した、コンプライアンス・内部統制の新しい手法を示す
近年続く企業の不祥事から、法令遵守を人の判断・善意に依存させる仕組みの構造的な限界が明らかになってきた。本書は、「組織の心理学」の知見やAI・IoTなどの先端技術の採用など「科学的なコンプライアンス」という概念を提示し、コンプライアンス・内部統制の新しい手法を切り開く。
主要目次
第Ⅰ編 判例の最新動向を踏まえたコンプライアンス・内部統制
第1章 コンプライアンス・内部統制関連の判例の最新動向
Ⅰ 取締役の責任に関する最新判例
Ⅱ 日本システム技術事件以降の内部統制関連判例の潮流
第2章 日本システム技術事件を踏まえた内部統制システムの構築
Ⅰ 日本システム技術事件最高裁判決の重要性
Ⅱ 通常想定されるリスクへの対応
Ⅲ 特別な事情への対応
第Ⅱ編 科学的コンプライアンス
第1章 総 論
Ⅰ 最近の不祥事件続発と対策
Ⅱ 最近の不祥事件に関するケーススタディ
Ⅲ 新しい原因と対策
第2章 科学的なコンプライアンス対策
Ⅰ 不正の原因の科学的分析
Ⅱ 個人的要因
Ⅲ 組織的・環境的要因
Ⅳ 科学的なコンプライアンス対策
第3章 コンプライアンス対策としての人工知能(AI)の利用可能性について
Ⅰ 問題意識
Ⅱ 人工知能(AI)とは
Ⅲ コンプライアンス対策としての人工知能(AI)の利用可能性
Ⅳ コンプライアンス対策としての人工知能(AI)活用の留意点
Ⅴ 経営陣の役割と責任
第4章 品質不正防止と品質管理
Ⅰ 背 景
Ⅱ 新たな品質管理方法による不正防止
Ⅲ 品質不正防止の方策
第Ⅲ編 コンプライアンス・内部統制の新しい潮流
第1章 コンプライアンスの新しい潮流
Ⅰ コンプライアンスの新しい潮流
Ⅱ 「上場会社における不祥事予防のプリンシプル」をもとにコンプライアンスの新しい潮流と企業の対応策を考える
第2章 内部通報制度の新しい潮流
Ⅰ 内部通報制度の現状と実務上の問題点
Ⅱ 内部通報制度の利用促進のための方策
Ⅲ 内部通報制度と司法取引(合意制度)
第3章 ESGの新しい潮流
Ⅰ ESGとは?
Ⅱ ESGの歴史
Ⅲ 日本におけるESG投資の本格的幕開け―GPIFによるPRI署名の影響
Ⅳ 日本におけるESGの考え方
Ⅴ ESG指数(ESG Index)―ESG投資の道標
Ⅵ GPIFの動きによる新たな刺激―ESG指数採用
Ⅶ 日本企業のESGへの取組み
Ⅷ ESG投資の本質1―ESGが広がった訳(目指すは社会的責任か、経済的収益か?)
Ⅸ ESG投資の本質2―非財務情報開示に見る日本企業の本気度
Ⅹ SDGsの登場
XI SDGsの目線
XII ダボス会議―座礁資産とダイベストメント
ⅩⅢ もう1つの流れ―京都議定書とパリ協定
ⅩⅣ ESGの本質3―これからの日本企業の課題(SDGsを通じて世界を先取りするチャレンジができるか?)
ⅩⅤ サステナビリティ経営(SDGsとビジネスの統合、SDGsがもたらす市場)
ⅩⅥ ESG関連情報開示(非財務情報)の重要性再認識
ⅩⅦ サステナビリティとサプライチェーン
ⅩⅧ サステナビリティと内部統制
ⅩⅨ ESGと内部統制の交錯
ⅩⅩ 企業の目指すべきESGの姿・SDGsへの取組み
事項索引
判例索引