コンプライアンス・内部統制ハンドブックⅡ


コンプライアンス・内部統制ハンドブックⅡ

中村 直人 編著


A5判上製/440頁
ISBN:978-4-7857-2717-8

定価:6,160円 (本体5,600円+税)

発売日:2019年06月

詳細

心理学、AI・IoTを活用した、コンプライアンス・内部統制の新しい手法を示す

近年続く企業の不祥事から、法令遵守を人の判断・善意に依存させる仕組みの構造的な限界が明らかになってきた。本書は、「組織の心理学」の知見やAI・IoTなどの先端技術の採用など「科学的なコンプライアンス」という概念を提示し、コンプライアンス・内部統制の新しい手法を切り開く。

主要目次

第Ⅰ編 判例の最新動向を踏まえたコンプライアンス・内部統制

第1章 コンプライアンス・内部統制関連の判例の最新動向  
 Ⅰ 取締役の責任に関する最新判例  
 Ⅱ 日本システム技術事件以降の内部統制関連判例の潮流
第2章 日本システム技術事件を踏まえた内部統制システムの構築  
 Ⅰ 日本システム技術事件最高裁判決の重要性  
 Ⅱ 通常想定されるリスクへの対応  
 Ⅲ 特別な事情への対応

第Ⅱ編 科学的コンプライアンス
第1章 総 論  
 Ⅰ 最近の不祥事件続発と対策  
 Ⅱ 最近の不祥事件に関するケーススタディ  
 Ⅲ 新しい原因と対策
第2章 科学的なコンプライアンス対策  
 Ⅰ 不正の原因の科学的分析  
 Ⅱ 個人的要因  
 Ⅲ 組織的・環境的要因  
 Ⅳ 科学的なコンプライアンス対策

第3章 コンプライアンス対策としての人工知能(AI)の利用可能性について  
 Ⅰ 問題意識  
 Ⅱ 人工知能(AI)とは  
 Ⅲ コンプライアンス対策としての人工知能(AI)の利用可能性  
 Ⅳ コンプライアンス対策としての人工知能(AI)活用の留意点  
 Ⅴ 経営陣の役割と責任
第4章 品質不正防止と品質管理  
 Ⅰ 背 景  
 Ⅱ 新たな品質管理方法による不正防止  
 Ⅲ 品質不正防止の方策

第Ⅲ編 コンプライアンス・内部統制の新しい潮流

第1章 コンプライアンスの新しい潮流  
 Ⅰ コンプライアンスの新しい潮流  
 Ⅱ 「上場会社における不祥事予防のプリンシプル」をもとにコンプライアンスの新しい潮流と企業の対応策を考える
第2章 内部通報制度の新しい潮流  
 Ⅰ 内部通報制度の現状と実務上の問題点  
 Ⅱ 内部通報制度の利用促進のための方策  
 Ⅲ 内部通報制度と司法取引(合意制度)
第3章 ESGの新しい潮流  
 Ⅰ ESGとは?  
 Ⅱ ESGの歴史  
 Ⅲ 日本におけるESG投資の本格的幕開け―GPIFによるPRI署名の影響  
 Ⅳ 日本におけるESGの考え方  
 Ⅴ ESG指数(ESG Index)―ESG投資の道標  
 Ⅵ GPIFの動きによる新たな刺激―ESG指数採用  
 Ⅶ 日本企業のESGへの取組み  
 Ⅷ ESG投資の本質1―ESGが広がった訳(目指すは社会的責任か、経済的収益か?)  
 Ⅸ ESG投資の本質2―非財務情報開示に見る日本企業の本気度  
 Ⅹ SDGsの登場  
 XI SDGsの目線  
 XII ダボス会議―座礁資産とダイベストメント  
 ⅩⅢ もう1つの流れ―京都議定書とパリ協定  
  ⅩⅣ ESGの本質3―これからの日本企業の課題(SDGsを通じて世界を先取りするチャレンジができるか?)  
 ⅩⅤ サステナビリティ経営(SDGsとビジネスの統合、SDGsがもたらす市場)  
 ⅩⅥ ESG関連情報開示(非財務情報)の重要性再認識  
 ⅩⅦ サステナビリティとサプライチェーン  
 ⅩⅧ サステナビリティと内部統制  
 ⅩⅨ ESGと内部統制の交錯  
 ⅩⅩ 企業の目指すべきESGの姿・SDGsへの取組み

事項索引

判例索引

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