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- 売買における買主の追完請求権の基礎づけと内容確定

詳細
「買主の追完請求権」に関する解釈論の基礎となる理論枠組みを提示した研究書
買主の追完請求権はどのような考え方に基づいて認められるのか、そしてその規律内容はどのようなものであるべきかという問題について、ドイツにおける議論状況を詳細に分析・検討。さらに、日本において債権法改正により規定が新設されるまでの議論についても検討を加え、今後の解釈論の方向を示す。
田中 洋 神戸大学大学院法学研究科准教授
主要目次
第1章 はじめに
1 問題の所在
2 検討の素材と手順
3 本書における用語上の注意点
第2章 ドイツにおけるBGB旧規定のもとでの買主の追完請求権
第1節 BGB旧規定による物の瑕疵責任の規律
第2節 買主の代物請求権
第3節 買主の修補請求権
第3章 ドイツ債務法改正と買主の追完請求権
第1節 債務法改正による買主の追完請求権の法定化
第2節 BGB新規定のもとでの買主の追完請求権
第3節 小 括
第4章 買主の追完請求権の基礎づけと内容確定のあり方
第1節 日本における改正前民法のもとでの買主の追完請求権
第2節 『債権法改正の基本方針』における買主の追完請求権
第3節 改正民法における買主の追完請求権
終 章 おわりに
1 本書における検討結果
2 残された課題
3 結 語
事項索引