国際交渉・調停論

国際交渉・国際調停の実務について、豊富な具体的事例を踏まえて解説する

企業間の国際商事紛争解決において国際調停を経験した日本企業は少ないが、国際調停を深く知れば、複雑な商事紛争を効果的に低コストで解決できる可能性がある。本書は、企業法務での経験豊かな著者が、国際調停の準備から終結に至る各段階について、豊富な具体的事例を踏まえて解説するもの。

小倉 隆　同志社大学法学部教授

第Ⅰ章　イントロダクション～なぜ、今、交渉と調停か 　
　1　国際交渉について 　
　2　国際商事紛争の解決手段

第II章　国際交渉～準備、開始、終結 　
　1　国際交渉の準備 　
　2　国際交渉の開始 　
　3　国際交渉の終結

第Ⅲ章　国際調停～準備、開始、終結 　
　1　国際調停の準備 　
　2　国際調停の開始 　
　3　国際調停の終結

第Ⅳ章　国際調停の最前線 　
　1　世界における調停 　
　2　京都国際調停センター～設立までと今後の展望 　
　3　国際調停人の誕生～実践と教育 　
　4　国際スポーツ調停 　
　5　国際投資仲裁と調停 　
　6　国と国との紛争解決 　
　7　調停成立と不成立

第Ⅴ章　国際調停から交渉へのフィードバック 　
　1　成功する交渉～ケース9：台湾における訴訟終結 　
　2　今後の国際交渉論のダイナミズム

第Ⅵ章　まとめ 　
　1　Lessons Learned 　
　2　国際交渉および国際調停と企業法務