- トップ
- 契約法の現代化Ⅲ

詳細
債権法改正へ至る議論を取り上げ、債権法改正の意義と課題を検討する
法制審議会民法(債権関係)部会における審議とそれを踏まえて作成された民法改正案を取り上げ、民法全体の編成および法律行為法、契約責任法、不当利得法の改正について、その意義と課題を検討する。2013年から2017年の間にこれらの問題に関して公表した10編の論文を収録。
山本敬三 京都大学大学院法学研究科教授
主要目次
第1部 債権法改正に向けて――民法の編成と法律行為法の改正
第1章 民法の改正と民法典の体系
Ⅰ はじめに
Ⅱ 総則編と債権編の関係
Ⅲ 債権編の編成
Ⅳ 終わりに
第2章 法律行為通則に関する改正の現況と課題
Ⅰ はじめに
Ⅱ 法律行為の意義ないし効力
Ⅲ 公序良俗
Ⅳ 法律行為と法令の規定及び慣習
Ⅴ 終わりに
第3章 「動機の錯誤」に関する判例の状況と民法改正の方向
Ⅰ はじめに
Ⅱ 法律行為の内容型に関する判例の状況
Ⅲ 相手方の態様型に関する判例の状況
Ⅳ 判例の状況のまとめと民法改正の方向
Ⅴ 終わりに
第2部 民法(債権関係)改正法案の検討――法律行為法
第4章 民法の改正と意思能力の明文化――その意義と残された課題
Ⅰ はじめに
Ⅱ 意思能力に関する立法提案――債権法改正の基本方針
Ⅲ 法制審議会民法(債権関係)部会における審議の状況
Ⅳ 改正案の意義と残された課題
Ⅴ 意思能力に関する規定の体系的位置
第5章 民法(債権関係)の改正に関する要綱と保険実務への影響
Ⅰ はじめに
Ⅱ 改正の目的と概要
Ⅲ 意思能力
Ⅳ 錯 誤
Ⅴ 定型約款
Ⅵ 終わりに
第6章 改正民法における「定型約款」の規制とその問題点
Ⅰ はじめに
Ⅱ 規制の対象
Ⅲ 組入規制
Ⅳ 不当条項規制
Ⅴ 定型約款の変更
Ⅵ 終わりに
第3部 民法(債権関係)改正法案の検討――契約責任法
第7章 契約責任法の改正――民法改正法案の概要とその趣旨
Ⅰ はじめに
Ⅱ 契約責任法の再構成とその考え方
Ⅲ 履行請求権とその限界
Ⅳ 債務不履行による損害賠償
Ⅴ 契約の解除
Ⅵ 危険負担
Ⅶ 終わりに
第8章 民法改正と要件事実――危険負担と解除を手がかりとして
Ⅰ はじめに
Ⅱ 現行法の問題点
Ⅲ 改正法案の分析と検討
Ⅳ 終わりに
第9章 売主の「担保責任」に関する日本民法の改正
Ⅰ はじめに
Ⅱ 日本における現行法の問題状況
Ⅲ 改正法案の概要
Ⅳ 終わりに
第4部 民法(債権関係)改正法案の検討――不当利得法
第10章 民法の改正と不当利得法の見直し
Ⅰ はじめに
Ⅱ 「無効な法律行為の効果」に関する立法提案――債権法改正の基本方針
Ⅲ 法制審議会民法(債権関係)部会における審議
Ⅳ 改正の意義と残された課題
Ⅴ 終わりに