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企業法務とテクノロジー
リーガルテック・生成AI・ALSPが変える実務の構造
小林 一郎 著
A5判上製/326頁
ISBN:978-4-7857-3187-8
定価:5,720円 (本体5,200円+税)
発売日:2025年10月
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詳細
企業法務の実務の本質を考察
企業法務の機能領域が拡大し、実務オペレーションが大きく変化していく中で、実務の構造の考察を通じて企業が今後法務機能を強化していくための着眼点を明らかにし、テクノロジーの進化に伴う企業法務の実務の本質、将来像を考察する。
小林 一郎 一橋大学大学院法学研究科教授
主要目次
第1章 はじめに
1 企業法務をめぐる課題と問題提起
2 リーガルテックとALSP をめぐる業務標準化と企業法務の構造再編
3 テクノロジーと制度接合の構造─専門職秩序の変容可能性
4 「制度的沈黙」の概念
5 本書の立場・構成─企業法務の構造とテクノロジー接合の展望
第2章 プリンシパル=エージェント関係を規律する契約ガバナンス
1 企業法務におけるプリンシパル=エージェント関係
2 契約ガバナンス
3 プリンシパル=エージェント関係を規律するリーガル・オペレーションズ
4 日本の企業法務に求められる変化
第3章 契約ガバナンスとグローバル・サプライチェーン・マネジメント
1 サステナビリティ課題とサプラチェーン・マネジメント
2 サステナビリティ課題への取り組みのための契約ガバナンス
3 サステナビリティ規範に関する比較法的考察
4 契約法制度の違いが生み出す契約ガバナンスの現れ方
5 総括
第4章 リーガルテックによる契約実務の標準化と契約交渉スタイルの変容
1 イノベーションによる実務プロセスの標準化
2 契約実務におけるAI の活動領域
3 リーガルテックによる契約実務の標準化の推進と契約交渉スタイルの変容
4 リーガルテック企業による契約実務支援サービスの推進
5 契約ライフサイクル・マネジメントと交渉戦略プログラムの策定
6 総括
第5章 法律業界の構造改革とリーガルテック・法務DX
1 法律業界の構造改革の必要性
2 米国における法律業界の発展の歴史
3 米国におけるリーガルテックと法律業界の展望
4 企業法務における弁護士の役割と法務DX─わが国への示唆
5 総括
第6章 法律専門職による内生的イノベーションと法律業界のプラットフォーム化
1 法律専門職の構造改革
2 リーガルテック・ALSP が模索する業務プロセスのプラットフォーム化
3 日本の企業向けリーガルテック導入状況から見る法務DXの展望
4 総括
第7章 制度的応答の偏在とその構造─司法アクセスの視点から見る日本のリーガルテックと生成AI
1 問題提起
2 リーガルテックの発展段階と非弁行為性の顕在化
3 米国・ドイツにおけるリーガルテックの非弁行為性に関わる紛争事例
4 日本におけるリーガルテックの非弁行為性をめぐる議論の傾向
5 日本の個人・小規模事業者におけるリーガルテック活用と司法アクセス
6 大企業・中小企業の統合分析から見られる傾向
7 総括
第8章 総括
1 企業法務の構造
2 企業法務の構造とテクノロジーの接合
3 三層構造モデルに基づく分析手法の評価
4 制度とテクノロジーの接合─象徴秩序をめぐる再考
補論 企業法務の実務構造と法学教育の課題
1 企業法務の実務の担い手
2 企業法務と法学教育