デジタル資産とアバターの民事法
デジタル時代の人と物

小塚 荘一郎・曽野 裕夫 編著


A5判並製/326頁
ISBN:978-4-7857-3191-5

定価:5,060円 (本体4,600円+税)

発売日:2025年10月

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「人」と「物」概念を仮想空間にむけて再構築する

デジタル資産の法理論と国際的動向、アバターの民事法的側面と仮想空間での紛争解決を切り口に、デジタル技術の社会実装が人間の活動様式に与える変化を私法学の課題として受けとめ、人や物という民事法上の基礎概念あるいは法人格、占有、譲渡などその周辺概念の法的操作の可否を検討する。

小塚 荘一郎 学習院大学法学部教授
曽野 裕夫  北海道大学大学院法学研究科教授

主要目次

第1部 デジタル時代の民事法
 総論(小塚 荘一郎)
 国際機関による私法ルール形成と仮想空間への応用可能性(原 恵美)

第2部 デジタル資産の法理論
 デジタル技術の進展と民事法の応答―金融分野における議論を素材として(加毛 明)
 資産のトークン化の意義と課題(加藤 貴仁)
 情報を法学的客体として扱う場合の経済学的基礎(西内 康人)
 デジタル資産の私法的問題の研究方法に関する覚書(陳 哲立)

第3部 デジタル資産法をめぐる国際的動向
 神田秀樹先生に聞く デジタル資産と私法に関するUNIDROIT の原則(神田 秀樹=小塚 荘一郎=曽野 裕夫)
 ELI デジタル資産の担保利用に関する原則について(大塚智見)
 米国統一商事法典(UCC)2022年改正の概要:「支配可能な電子的記録(CER)」に関する第12編に焦点をあてて(角本 和理)
 デジタル資産の法性決定をめぐる2つのコモン・ロー圏の裁判例の紹介(髙 秀成)
 ドイツ電子有価証券法における物擬制(溝渕 将章)

第4部 アバターの民事法的側面
 デジタル資産とアバターの民事法(大矢 恵理=新谷 美保子)
 仮想空間における法人格(小塚 荘一郎)
 アバターと人の法(白石 友行)
 仮想空間における医療と民事法上の課題(長島 光一)

第5部 仮想空間・アバターと紛争解決
 メタバース・アバターと国際私法―国際私法理論に何をもたらすか(松尾 剛行=杜 雪雯)
 アバターと紛争解決(小川 和茂)

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