知的財産契約の実務 理論と書式 先端技術・情報編


知的財産契約の実務 理論と書式 先端技術・情報編

大阪弁護士会知的財産法実務研究会 編


A5判並製/440頁
ISBN:978-4-7857-2950-9

定価:6,050円 (本体5,500円+税)

発売日: 2022年05月

詳細

契約類型ごとに実務に資する解説と多数の契約書例を収録した三巻本シリーズ

プログラム・データ取引に係る先端分野について、契約類型ごとに関連法規や各種ガイドライン、関連判例などを解説したうえで、基本例としての契約書例と契約の実態を踏まえた多数の参考例を収録する。大阪弁護士会知的財産法実務研究会の研究成果を三巻本としてまとめあげた関係者必携の書。

主要目次

第1章 秘密保持契約(データ関連)
 1 基礎知識
  (1) 秘密保持契約の意義
  (2) 秘密保持契約と不正競争防止法の「営業秘密」、「限定提供データ」との関係
  (3) 秘密情報の特定方法
 2 条項解説
  (1) 契約の目的
  (2) 秘密情報の定義
  (3) 秘密保持義務・目的外利用の禁止
  (4) 秘密情報の管理
  (5) 秘密漏えい時の責任
  (6) 秘密情報の返却又は廃棄
  (7) 知的財産権の取扱い
  (8) 秘密保持義務の有効期間
 3 参考例
第2章 データ取引契約
 Ⅰ データ提供契約
  1 基礎知識
   (1) データの法的性質
   (2) データ提供契約の類型
   (3) データ提供契約と秘密保持契約の違い
   (4) 本書におけるデータ提供契約の位置付け
  2 条項解説
   (1) 提供データ
   (2) 提供データの提供方法
   (3) 提供データの利用許諾
   (4) 対価・支払条件
   (5) 提供データの保証及び非保証
   (6) 責任の制限等
   (7) 利用状況
   (8) 提供データの管理
   (9) 損害軽減義務
   (10) 派生データ
   (11) 損害賠償の制限
   (12) 契約終了後の措置
  3 参考例
 Ⅱ データ創出契約
  1 基礎知識
   (1) データ創出契約の特徴
   (2) データ創出契約が利用される場面
   (3) 各類型における留意事項
  2 条項解説
   (1) 契約の目的
   (2) 創出データ及び派生データの定義
   (3) 創出データの利用条件
   (4) 派生データの利用条件
   (5) 知的財産権の取扱い
   (6) 保証
   (7) データの管理
   (8) 契約終了後のデータの取扱い
  3 参考例
 Ⅲ データ共同利用規約(PF型)
  1 基礎知識
   (1) データ・プラットフォームの類型
   (2) データ・プラットフォームのメリット・デメリット
   (3) データ・プラットフォームにおける実務上の留意点
  2 条項解説
   (1) 本契約の締結及び会員登録
   (2) チームの立ち上げ
   (3) メンバー契約の締結
   (4) チームからの途中脱退
   (5) チームへの途中参加
   (6) 開示データの取扱い
   (7) 本成果の帰属
   (8) 本成果の利用条件
   (9) 会員資格の喪失
  3 参考例
第3章 システム開発関連契約
 Ⅰ システム開発契約の基本的知識
  1 システム開発契約とは
   (1) システム開発の対象
   (2) システム開発の特徴
   (3) 共通フレーム・モデル契約書
  2 システム開発契約の法的性質
  3 システム開発の手法
   (1) ウォーターフォール方式の開発工程
   (2) ウォーターフォール方式の開発工程の留意点
   (3) 非ウォーターフォール方式の開発
   (4) パッケージ開発
  4 成果物の観点からみたシステム開発契約の類型
   (1) 多段階契約
   (2) 一括請負型
  5 システム開発契約に関する紛争と契約書における留意点
   (1) 仕事の完成と契約不適合責任
   (2) 仕様変更手続と追加報酬
   (3) プロジェクト・マネジメント義務とユーザの協力義務
   (4) 知的財産権の帰属と利用条件
   (5) オープンソースソフトウェア(OSS)の利用について
  6 条項解説
   (1) 前提
   (2) 契約の目的
   (3) 本件ソフトウェア・納入物の定義
   (4) 個別契約
   (5) 委託料・作業期間又は納期・予定工数
   (6) 再委託
   (7) 協働と役割分担
   (8) 責任者・協議会
   (9) 要件定義書作成支援業務・外部設計書作成支援業務・検査仕様書作成支援業務・ソフトウェア運用準備・移行支援業務
   (10) ソフトウェア開発業務
   (11) 契約不適合責任
   (12) 中間資料及び未確定事項の取扱い
   (13) 本契約及び個別契約内容の変更・システム仕様書等の変更
   (14) 納入物の特許権等
   (15) 納入物の著作権・受託者による納入物の再利用
   (16) 知的財産権侵害の責任
   (17) 第三者ソフトウェア・FOSSの利用
   (18) 解除等
   (19) 損害賠償
  7 参考例
 Ⅱ システム開発契約(一括請負)
  1 基礎知識
  2 条項解説
   (1) 定義
   (2) 一括請負方式
   (3) システムの仕様
   (4) 業務責任者
   (5) 検査
   (6) 成果物の著作権、特許権等
   (7) 権利侵害の責任
  3 参考例
 Ⅲ 導入検証契約(PoC契約)
  1 基礎知識
   (1) 導入検証契約の前提
   (2) 導入検証契約の法的性質
  2 条項解説
   (1) 定義規定
   (2) 委託料及びその支払時期・方法
   (3) 検証期間
   (4) 開発契約の締結に関する検討
   (5) 対象データの管理
   (6) ベンダ提供物等の著作権
  3 参考例
 Ⅳ システム開発契約(アジャイル)
  1 AI開発契約の基礎知識
   (1) AI技術の開発及び実用化の過程
   (2) AI技術に関する一般的な知識
   (3) AIソフトウェア開発の特徴
   (4) AI技術を利用したソフトウェアの開発方式
   (5) データ・成果等に関する権利・知的財産権
  2 条項解説
   (1) 定義
   (2) 業務内容
   (3) 委託料及びその支払時期・方法
   (4) 協力と各自の作業分担
   (5) ベンダの義務
   (6) 再委託
   (7) ユーザがベンダに提供するデータ・資料等
   (8) ユーザ提供データの取扱い
   (9) 秘密情報の取扱い
   (10) 本学習用データセットの取扱い
   (11) 本成果の著作権の帰属
   (12) 本成果の特許権等の帰属
   (13) 本成果の利用条件
   (14) 知的財産権侵害の責任
  3 参考例
 Ⅴ システム保守運用業務委託契約
  1 基礎知識
   (1) 保守運用業務委託契約の必要性・重要性
   (2) 開発委託契約に基づく契約不適合責任との関係
  2 条項解説
   (1) 本件業務の詳細と委託料
   (2) 適用除外
   (3) 免責
   (4) 本件業務の終了
   (5) 契約期間
  3 参考例
第4章 ソフトウェア・ライセンス契約
 Ⅰ ソフトウェア・ライセンス契約(インストール型)
  1 基礎知識
   (1) 契約の成立に関する問題
   (2) 著作権法との関係
   (3) 不正競争防止法
   (4) その他の法律
   (5) OSSライセンスについて
  2 条項解説
   (1) 定義
   (2) 非独占的使用等の許諾
   (3) 使用等の対価の支払い
   (4) 保証
   (5) 禁止行為
   (6) 監査
   (7) 第三者の知的財産権侵害
   (8) 損害賠償の範囲
   (9) 契約終了後の措置
  3 参考例
 Ⅱ ソフトウェア・ライセンス契約(クラウド型)
  1 基礎知識
   (1) インストール型とクラウド型の違い
   (2) アカウントの設計
   (3) データ移行の問題
   (4) ライセンサが第三者のサービスを利用している場合
   (5) クラウド型に関するオープンソースソフトウェアライセンス
   (6) オンライン契約の有効性、証明力等の問題点
  2 条項解説
   (1) 許諾
   (2) ログインID及びパスワードの管理
   (3) 禁止事項
   (4) アップデート
   (5) 保証
   (6) 免責
   (7) 責任の範囲
   (8) サーバ・メンテナンス
   (9) 合意管轄
  3 参考例

関連書籍

処理中です…

このままお待ちください。