民法と倒産法の交錯


民法と倒産法の交錯
債権法改正の及ぼす影響

中島 弘雅・片山 直也・岡 伸浩 編集代表 
白石 大・杉本 和士・高田 賢治・藤澤 治奈 編集委員


A5判並製/752頁
ISBN:978-4-7857-3050-5

定価:11,000円 (本体10,000円+税)

発売日: 2023年10月

在庫: 在庫あり

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第一線で活躍する研究者・実務家の執筆による論文を収載。

平成29年債権法改正が倒産法の解釈や実務にいかなる影響を及ぼしたかについて、民法学と倒産法学の交錯という観点から重要な論点を考察し、理論と実務の指針を提示することを目的とする。

中島 弘雅 専修大学教授、慶應義塾大学名誉教授
片山 直也 慶應義塾大学教授
岡 伸浩  弁護士、慶應義塾大学教授
白石 大  早稲田大学教授
杉本 和士 法政大学教授
高田 賢治 慶應義塾大学教授
藤澤 治奈 立教大学教授

 

主要目次

はしがき
凡例

第 1 章 詐害行為取消権と否認権
第 1 節 総 論
 1  否認権・詐害行為取消権における 「有害性」と「不当性」(片山 直也)
 2  倒産局面における詐害行為取消権と 否認権の役割(髙井 章光)
第 2 節 要 件
 3  詐害行為類型に対する詐害行為取消権・ 否認権の要件(山木戸 勇一郎)
 4  偏頗行為類型に対する詐害行為取消権・ 否認権の要件(倉部 真由美)
 5  偏頗行為の否認・詐害行為取消しの 要件としての支払不能(瀬戸口 祐基)
 6  転得者に対する詐害行為取消し・ 否認の要件(赫 高規)
 7  無償行為に対する詐害行為取消権・ 否認権の行使(佐藤 鉄男)
 8  濫用的会社分割に対する詐害行為取消権・ 否認権の行使(行岡 睦彦)
 9  詐害行為取消権・否認権における 逸出財産の原状回復の構成(水津 太郎)
 10 詐害行為取消権における事実上の 優先弁済と破産法上の相殺禁止(岡 伸浩)
 11 詐害行為取消訴訟における 債務者の処遇(高須 順一)

第 2 章 債権譲渡・多数当事者の債権債務関係
 12 債権譲渡制限特約と倒産手続(白石 大)
 13 将来債権譲渡と譲渡人の倒産手続(粟田口 太郎)
 14 抗弁としての相殺と倒産(石田 剛)
 15 一部代位における原債権者優先主義 (民502条 3 項)と開始時現存額主義 (破104条 1 項)との関係(八田 卓也)

第 3 章 相殺権
 16 平成29年改正民法のもとで、倒産法上の 相殺禁止に相当するルールと相殺権の濫用をどのように考えるか(髙 秀成)
 17 差押えと相殺に関する規律と倒産法(田髙 寛貴)
 18 三当事者間の相殺の倒産手続 における効力(井上 聡)
 19 倒産手続における相殺の 遡及効制限合意の効力(杉本 和士)

第 4 章 契約
第 1 節 概 説
 20 概  説(藤澤 治奈)
第 2 節 契約総論
 21 倒産手続開始決定後における 契約相手方の債務不履行解除権の成否(岩川 隆嗣)
第 3 節 契約各論
 22 契約不適合責任と双方未履行双務契約(松尾 博憲)
 23 要物契約の諾成契約化の倒産法への 影響(消費貸借・使用貸借)(大川 治)
 24 賃貸借契約終了時の原状回復請求権の 破産手続における取扱い(藤澤 治奈)
 25 敷金返還請求権と倒産法 ─破産手続と民事再生手続を中心に(中島 弘雅)
 26 倒産手続開始と役務提供契約の終了(大塚 智見)
 27 請負契約の給付可分性 ─倒産実務の視点からの考察(清水 祐介)

第 5 章 民法改正の動向・展望と倒産法
 28 民法改正の動向・展望と倒産法(藤澤 治奈)

事項索引
判例索引
編集委員・執筆者紹介

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