BUSINESS LAW SCHOOL

クロスボーダーM&Aの基本知識と暗黙知 ~「最新トレンド」を押さえつつ応用の効く基礎固めを! 講義項目

I.海外M&Aの特徴

 

実務論点1────

ドイツの会社を買収することを計画しています。当社は、過去に米国会社を買収したことがありますが、欧州のM&Aも米国と基本的に変わらないと考えてもよいでしょうか。
  キーワード :売主有利の伝統/Locked Box/リーズナブルな表明保証保険市場/労働者保護/外資規制
 

II.秘密保持契約書(NDA)

 
実務論点2────
DDに入る前に売主からNDA締結を求められています。日本語NDAと違いはあるのでしょうか? 英文NDAで特に注意すべきことがあれば教えてください。
 キーワード :日本語NDAとの違い/秘密情報の破棄の例外(システムバックアップ・紛争時の予備)/ライセンスの不存在/表明保証の不存在/残留情報(residuals)/衡平法による救済(差し止め)
 

III.取引ストラクチャー

 
実務論点3────
国内事業の立て直しに注力するため、不採算の海外子会社を売却することを検討していたところ、買い手候補から、株式譲渡ではなく事業譲渡であれば検討したい旨の打診がありました。当社としては、株式譲渡により会社自体を売却したいのですが、事業譲渡でも問題ないでしょうか。株式譲渡と事業譲渡の違いや事業譲渡を行う場合の注意点を教えてください。
 キーワード アセット・ディール/シェア・ディール/JT・マイティケース
 

IV.デュー・ディリジェンス(DD)

 
実務論点4────
現地法律事務所から長大な法務DDレポートを受領しましたが、読み解くのに苦労しています。どのようなポイントに注目して読めばよいでしょうか。
 キーワード ディール・キラー/デッド・ライク・アイテム/カーブアウト/PMI/特別補償
 
実務論点5────
初期的なリスク評価の結果、対象会社は、製品の一部をある国の政府系企業に納入していることが判明しました。また、その納入に関して、特定の現地エージェントに対し、複数回、報酬を支払っていることが判明しました。どのような追加調査を行うべきでしょうか。
 キーワード 贈収賄DD(Anti-Bribery, Corruption DD)の方法/FCPA/UKBA/司法取引/リスク発見時の対応(ストラクチャー変更等)/承継者責任/注意すべき地域・業界
 
実務論点6────
対象会社ではありませんが、売主のグループ会社で過去にカルテルが摘発されたことがあるようです。DDではどのような点に注意する必要があるでしょうか。
 キーワード 競争法違反リスク/リニエンシー/アムネスティ・プログラム/承継者責任/注意すべき地域・業界
 
実務論点7────
当社では、米国のスタートアップ企業の買収を検討しています。同社は、巨大IT企業の元エンジニアが立ち上げた会社で、ある先進的な技術について強みを持っています。このような企業を買収する際の注意点について教えてください。
 キーワード アクハイヤ/キーパーソン条項/リテンション/知的財産/Google(Waymo)対Uber事件/営業秘密
 
実務論点8────
最近、当社ではESG/SDGsに積極的に取り組むことを会社の方針として掲げています。M&Aにおいても、ESG/SDGsの観点から取り組めることはあるでしょうか。
 キーワード  ESG リスクとESG DD/人権DD/ハラスメント/データセキュリティ/奴隷労働・児童労働/法務デュー・ディリジェンスとの違い/注意すべき地域・業界/英国現代奴隷法・フランス注意義務法・ドイツ・サプライチェーン注意義務法・EU指令
 

V.バリュエーション・価格設定

 
実務論点9────
売主から、DDを踏まえ、Binding offerを出すこと、およびBinding offerには、Equity bridgeを明記した上、Purchase priceを提示することを求められています。Equity bridgeとは何を指しているのでしょうか。
 キーワード Debt free cash free(EV)/sufficient NWC/株主価値/債権者価値
 

VI.株式譲渡契約書(SPA)

 

実務論点10────
売主から、株式譲渡契約書(SPA)のドラフトが提出されてきました。SPAを確認するにあたって、SPAの基本的な構成を教えてください。当社チームで重点的に確認すべき項目と、基本的に弁護士に任せてよい項目があれば教えてください。
 キーワード 表明保証/補償/前提条件/クロージング/誓約事項/ボイラープレート(紛争条項等)
 
実務論点11────
インドネシアでSPAをサイニングする際に、現地の公証人の面前で締結するように求められたのですが、コロナ禍もあって、現地に出張するのは難しい状況です。どのように対応すればよいでしょうか。
 キーワード Notary/公証(本人、代理人)/領事認証/アポスティーユ
 
実務論点12────
DDで発見した事項については、表明保証違反であることを理由に補償してもらうことはできるでしょうか。
 キーワード 上限/デミニミス/下限/時限/サンドバッギング
 

VII.契約交渉

 

実務論点13────
当社は海外M&Aの経験が豊富ですが、表明保証条項の交渉に多大な時間を取られてしまい、困っています。本当は、もっと重要なコマーシャル・イシューに力を集中したいので、表明保証条項の交渉を効率化したいのですが、どうすればよいでしょうか。
 キーワード コマーシャル・イシュー/ローヤー・イシュー/メリハリ
 

VIII.表明保証保険

 
実務論点14────
英国のM&Aの入札で二次入札に進んだのですが、プロセスレターとともに、Non-Binding Indication Reportという保険ブローカーのレポートが共有されました。SPAをみると買主が表明保証保険に入ることが前提になっているようです。表明保証保険とはどのような商品なのでしょうか。
 キーワード 保険約款/ステープルド(セル・バイ・フリップ)/ノン・リコース/リミテッド・リコース
 

IX.合弁会社(ジョイント・ベンチャー)

 
実務論点15────
海外ジョイント・ベンチャーの運営に関して競争法上注意すべき点があれば教えてください。海外子会社と同じように扱ってよいでしょうか?
 キーワード 競争法届出/フル・ファンクションJV/共同支配/スピル・オーバー効果/単一経済主体(Single Economic Entity)/付随的制限/競業避止義務/テリトリー制/再販売価格維持
 

X.外資規制

 
実務論点16────
対象会社は、ヨーロッパの会社ですが、米国政府機関にも商品を納入しています。米国でのCFIUS届出は必要でしょうか。
 キーワード ホワイトリスト/FIRRMA/TID米国ビジネス/支配(control)/マイノリティ投資・間接投資/不動産取引/OFAC規制
 

XI.競争法

 
実務論点17────
調査の結果、取引と全く関係ない国で競争法届出要件を形式的に満たすことが判明しました。必ず届出をしなければならないのでしょうか。
 キーワード 企業結合届出/競争法届出要否分析/届出要件(Thresholds)/注意すべき取引・国
 
実務論点18────
クロージング後のスムーズなPMIのために、契約締結後、クロージングまでの間に対象会社との協議を進めたいのですが、売主から、ガン・ジャンピングのリスクを理由に協議を断られています。競争法上、どのような行為であれば問題なく行うことができるのでしょうか?
 キーワード ガン・ジャンピングの類型/クロージングの先取り/支配権の移転/情報交換ガイドライン/機微(センシティブ)情報/ファイアウォール/クリーン・チーム
 

XII.買収後の統合作業(PMI)

 
実務論点19────
対象会社の買収を実行し、買収実行後に徹底的な追加調査及びコンプライアンス体制の見直しを実施することとしました。PMI担当者として、対象会社の追加調査、コンプライアンス体制の見直しはどのように進めたらよいでしょうか。
 キーワード 買収後の統合(PMI)/コンプライアンス体制の整備/内部通報/社内リニエンシー/自主申告/ガイドライン・マニュアルの策定/教育・研修
 

XIII.売主案件

 
実務論点20────
ポートフォリオの整理のため、海外子会社を売却することを計画しています。当社は、買収は経験がありますが、売却は初めてですので、売却案件の進め方で気を付けるべき点を教えてください。
 キーワード インセンティブ契約/NDA/入札(IM、プロセスレター)/VDD/VDR/ステープルド+ノン・リコース

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