基礎から学ぶ　商法総則・商行為 　～最近の実例をもとにした基礎講座～

高田晴仁　慶應義塾大学大学院法務研究科（法科大学院）教授（商法専攻）

●講師のプロフィール●　※収録時の情報です
高田晴仁（たかだ　はるひと）　慶應義塾大学大学院法務研究科（法科大学院）教授（商法専攻）
明治安田生命保険相互会社評議員，弁護士（東京弁護士会）
著書：『民法とつながる商法総則・商行為法〔第2版〕』（共編著，商事法務），
『人間ドラマから会社法入門』（共編著，日本評論社），
『有価証券法と民法の交錯』（成文堂），『商法の源流と解釈』（日本評論社）

約３時間

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▶商法総則・商行為は，業種にもよりますが，民法や会社法・金商法等に比べて日頃の業務で直接扱う場面は必ずしも多くありません。というのも，ビジネスは，約款あるいは既成の契約書に基づいて処理されていますが，約款や契約書のほうが商法上の任意規定よりも優先されるからです。したがって，基礎的な知識についても特に不要と思われがちです。
▶しかし，商法の全部が任意規定というわけではありません。思いもかけないところで強行規定が適用された結果，意外な損失を受けるリスクがあります。かといって，日頃の多忙な業務の中，習得しなければいけない法的知識が増えているなかで，自学自習をすることが難しい分野でもあります。
▶そこで，本講座では，商法総則・商行為の基礎的な知識に不安がある方，または知識をアップデートしたい方に向けて，全体像を示したうえで，最近のトピックや事件（判決）を中心として，３時間で平易にわかりやすく解説いたします。

１．はじめに
２．「商法総則・商行為」とはどんな法律か
　（１）民法（契約）とどう違うの？
　（２）会社法との関連は？
　（３）どんなときに適用されるの？
３．【ケーススタディーで学ぶ】「商法総則・商行為」の要注意点
　（１）買収した店の屋号をそのまま使っていたら
　（２）ショッピングモールのテナント店で客が怪我をしたときの本部の責任は？
　（３）商業使用人ってサラリーマンのこと？
　（４）商法の「代理商」と当社の「代理店」っておなじですか？
　（５）土地の売却先から「汚染物質が出てきた」とクレームをつけられたら
　（６）ビル工事を発注すると、底地に商事留置権が発生するってほんとですか？
　（７）取引口座を開いた相手企業の債権者から，債権の差押えをされたら、等
４．おわりに

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